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環境ニュース[海外]

イギリス 2006年も温室効果ガス排出量は減少 京都議定書の排出削減目標を超える成果

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2008.02.14 【情報源】イギリス/2008.01.31 発表

 イギリスの2006年の温室効果ガス排出量統計(最終版)が公表され、京都議定書の排出削減目標を超える成果が上がっていることが明らかになった。
 2006年の温室効果ガス排出量は1990年に比べ16.4%減少しており、EU排出量取引スキームを含めると20.7%減少した(*)。2006年の今回の結果には、EU排出量取引スキームによる効果は2年目であるため、まだ統計に含めていない。
 2005年と比べると、温室効果ガス排出量は0.5%減少し、温室効果ガス全体のうち85%を占めるCO2排出量はほぼ前年並であった(0.1%減)。一方、2006年の経済成長率は2.9%だったことから、経済成長と排出増のリンクを断ち切れたことが分かる。CO2排出量が大きく減少したのは家庭部門で、2005年に比べ4%減少し、産業部門では前年に比べ1.6%の減少が見られた。そのほかの部門では、エネルギー供給部門(1.5%増)や運輸部門(1.3%増)など増加が見られた。
 ヒラリー・ベン環境大臣は、今回の発表を歓迎する一方、これからも一層の改善に努めていかなければいけないことを強調した。2050年までにCO2排出量を60%削減することを目指す「気候変動法案」がイギリス議会に提出されており、ヨーロッパを低炭素社会へ導く役割を担っていく決意だ。
 なお、航空機による排出量は、2005年から2006年にかけて増え続けている。国内便のCO2排出量は2.8%減少したが、国際便は便数が増えていることから、排出量も1.5%増加した。1990年から2006年の間の航空機燃料利用による排出量は2倍以上に増えた。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

(訳注)イギリスは、第1約束期間(2008〜2012年)に、温室効果ガス排出量を基準年レベルから12.5%削減することを京都議定書で約束している。

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