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環境ニュース[海外]

国際生物多様性の日 2008年は「生物多様性と農業」がテーマ

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2008.05.28 【情報源】国連/2008.05.22 発表

 5月22日は国際生物多様性の日。今年のテーマは「生物多様性と農業」であり、各地の記念行事では、世界人口の増加に対し、食糧の安定供給を確保するために、世界の生物多様性を適切に保護・管理する必要性が強調された。
 第9回生物多様性条約国際会議議長を務めるドイツのガブリエル環境大臣は、「自然に敬意を払えば農業は生物多様性を促進できるが、農業は生物多様性にとって脅威にも成り得る。しかし、一つだけ確実なことは、農業生産が、自然の多様性が生み出す資源やサービスに依存していることだ」と述べた。
 人間の活動は、自然状態と比べ、100〜1000倍のスピードで生物種を絶滅に追いやっていると推定されている。生物多様性条約事務局のジョグラフ事務局長は、絶滅のスピードがこのままであるなら、「21世紀半ばに90億人に達する世界人口に十分な食糧を供給することは難しいだろう」と指摘。また、生物多様性保全のために最も重要なことは、小規模な混合農業を行うことだ述べ、様々な種類の作物を栽培することで、気候変動や病気、経済危機への備えとなるとコメントした。
 また、欧州委員会のディマス環境委員も、命の源泉である生物多様性が「大変な速度で失われつつある」として、今すぐ、生命の多様性を守るための行動をステップアップすることが不可欠だ というコメントを発表した。【UNEP】【欧州委員会環境総局】

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