EU　新たなエネルギー政策パッケージ公表

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2008.11.25 【情報源】EU／2008.11.13 発表

　欧州委員会は、11月13日、第2次の戦略的エネルギー政策レビューとなる、新たなエネルギー政策パッケージを提案した。これは、欧州のエネルギー安全保障を強化するとともに、EUの20-20-20目標（2020年までに、温室効果ガス排出量を20％削減、最終エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合を20％に、エネルギー需要を20％削減）の達成を支援するもの。
　今回、提案された「EUエネルギー安全保障・連帯行動計画」では、インフラ整備への効果的な支援など、エネルギーの安定供給を確保するために必要な5つの分野が示されている。また、併せて提示された「エネルギー効率化に関する提案」には、主要な分野で省エネを促進するために、建物やエネルギー使用機器のエネルギー効率に関する法令の強化、エネルギー性能認証の役割の強化、冷暖房システムに対する検査報告書などが盛り込まれている。
　なお、欧州閣僚理事会は、EUの戦略的エネルギーレビューを2009年初めに更新するよう欧州委員会に求めていたが、今回の提案は、この要請に応えたものである。
　欧州委員会のバローゾ委員長は、エネルギー価格が前年より15％も上昇し、エネルギーの54％を輸入に頼っている現状を指摘。エネルギー効率を引き上げ、輸入への依存度を減らすような対策を講じ、早急に手を打つ必要があると訴えた。【欧州委員会】