試行的排出量取引　農林水産業分野で第1号の申請がなされる

　農林水産省は、「排出量取引の国内統合市場の試行的実施」に関して、農林水産業分野から第1号となる案件が国内クレジット認証委員会に申請されたと発表。
　今回申請された事業の内容は、バラを栽培するハウスの暖房を新規導入したヒートポンプをメインとしA重油焚き暖房機と併用することにより、二酸化炭素を年間約577t-CO2排出削減するというもの。
　この事業におけるCO2排出削減の実施者は、大分県玖珠町の（有）メルヘンローズで、削減された二酸化炭素量を国内クレジットとして取得するのは、東京港区の昭光通商（株）とされている。
　また、取組支援者として、玖珠九重農業協同組合及び全国農業協同組合連合会が参加しており、国内クレジットの授受の媒介や排出量のモニタリングや申請等手続等の支援が行われる予定。【農林水産省】