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環境ニュース[海外]

イギリス 海洋酸性化に関する研究プログラムに1100万ポンド

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2009.05.14 【情報源】イギリス/2009.04.28 発表

 イギリス環境・食糧・農村地域省は、自然環境研究会議(NERC)と共同で、地球温暖化がイギリス周辺の海域に及ぼす影響について、5年間の研究に1100万ポンドを拠出すると発表した。
 この大型研究プログラムは「海洋の酸性化が食物連鎖に影響している」という科学者の警告を受けたもので、大西洋北東部と南極及び北極海を中心に、海水の酸性化が生物多様性や生息地、生物種に及ぼす影響と、より広範な社会経済への影響について研究する。
 最近の報告によれば、この200年で海洋の酸性度は30%上昇したが、これは過去6500万年で最高のスピードであり、海の生態系や気候に深刻な影響があるという。大気中のCO2を吸収して海水の酸性度が上昇すると、サンゴやプランクトン、貝類等、食物連鎖の重要な関係が危機に晒されることになる。
 なお、同時に発表された「海洋気候変動影響パートナーシップ(MCCIP)」の報告書では、気候変動による小さな影響が積み重なることで引き起こされる問題や、北極海などの遠い場所での異変が私たちの生活や環境、野生動物に与える影響について指摘している。【イギリス環境・食糧・農村地域省】

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