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環境ニュース[国内]

フランス 10分野の生物多様性行動計画を発表

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2009.05.28 【情報源】/2009.05.20 発表

 「国際生物多様性の日」の5月22日、フランスのジュアーノ閣外大臣は、2010年までに生物多様性の喪失を食い止めることを目指し、10件の分野別行動計画を閣議で発表した。これは、生物多様性国家戦略の中で予定されていたもの。
 国連のミレニアム生態系評価によると、生態系の3分の2近くが、キャパシティーを超えており、生物種が絶滅するスピードは、通常のスピードを100〜1000倍上回っているという。
 10件の行動計画は、地球温暖化を考慮し、生態系の連続性の保全を強化する。また、都市計画や運輸インフラ全国計画に緑やブルーの横糸を組み込む。さらに、共通農業政策や観光整備に生物多様性の基準を組み込み、生物多様性研究基金の強化、生物多様性版IPCCの設立などを図る。これらの行動は、保護地域に関する全国戦略により強化される。
 陸域の保護地域の設立に関する国家戦略の発表は、環境グルネル(環境懇談会)の優先作業の一つである。今後10年間で、フランスは、本土の陸域の2%以上を厳格な保護の下に置き、水域の10%を保護地域とするという目標を達成しなければならない。このため、新たに3つの国立公園の設立、グアドループ国立公園の拡大(4万ヘクタール)、ナチューラ2000ネットワークに海洋部分310万ヘクタールを登録といった取り組みを予定している。【フランス エコロジー・エネルギー・持続可能な開発国土整備省】

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