ドイツ内閣　再生可能エネルギー法に係る2つの政令を承認

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2009.06.05 【情報源】／2009.05.27 発表

　ドイツ連邦内閣は、5月27日、再生可能エネルギー法に関連して、「風力設備におけるシステムサービス令」と「連邦全体での平準化メカニズムの開発に関する令」を承認した。
　風力設備におけるシステムサービス令は、風力エネルギー設備に対する技術要求が規定されている。新しい風力エネルギー設備は、今後、電圧及び周波数に関する要求を遵守することが求められる。既存の設備に対しては、これらの要求を実現するための追加装備のための財政支援について規定されている。同政令の施行により、電力網における安定と安全が確保され、同時に、風力設備の技術開発の促進がもたらされる。
　連邦全体における平準化メカニズムの開発に関する令では、再生可能エネルギー法に基づく電力買取補償費用の平準化について、2010年1月1日以降、簡素化することが定められている。再生可能エネルギー法による電力買取補償は、特に、中小の電力販売会社に大きな費用負担が発生している。
　同令により、今後、再生可能電力は、販売会社に対して、物理的に送電されるのではなく、電力市場に出ている再生可能エネルギー法に基づく電力を、財政上での調整が行われる。この変更は、全ての関係者に対する労力、リスク、追加費用の最小限に抑えることを実現する。
　両政令は、連邦議会に送られ、承認の手続きが行われる。【ドイツ連邦環境省】