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環境ニュース[国内]

JX日鉱日石エネルギー、マルチエネルギーシステムが岐阜県の次世代モデルに採用

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2010.11.02 【情報源】企業/2010.10.27 発表

 JX日鉱日石エネルギーが設計した家庭用「環境対応マルチエネルギーシステム」が、岐阜県の次世代エネルギーインフラ構想の拠点として11月5日に岐阜市にオープンするモデル住宅に採用された。家庭内の負荷に応じて機器の発電・充放電を制御し、太陽光発電風力発電燃料電池も加えて家庭で使う電力を賄う。

 環境対応マルチエネルギーシステムは、太陽光発電風力発電とリチウムイオン蓄電池を直流で接続し、家庭内に直流で給電できるシステム。それぞれの機器の発電、充放電を制御すると同時に、燃料電池を含めて家庭で必要になる電力や湯を供給する。ホームエネルギーマネジメントシステムも設置し、電力や給湯の使用状況をモニター画面に表示して「見える化」する。

 同県が推進する次世代エネルギーインフラ構想は、複数のエネルギー資源や新しいエネルギー技術を最適に組み合わせる仕組みの構築を目指す。モデル住宅は同構想の3例目の拠点となり、家庭モデル「GREENY(グリーニー)岐阜」と名付けた。2階建て住宅で、6.3kWの太陽光発電、4kWの風力発電、9.7kWhのリチウムイオン蓄電池、0.75kWの燃料電池を備える。5年後の実用化と10年後の新築住宅の基準を目標にしている。

 同社は今回、横浜市港北区に2009年3月に設けた住宅用エネルギーシステムの実証住宅「ENEOS創エネハウス」における試験の結果を基に環境対応マルチエネルギーシステムを設計した。同県郡上市にある同構想の商業施設モデル「クックラひるがの」にも、2010年6月に同システムを設置している。今後も先端的な機器を組み合わせたエネルギーシステムの構築・提案を進めていく。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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