業務用冷凍空調機器からの平成21年度フロン回収量等　公表

【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2010.12.06 【情報源】環境省／2010.12.06 発表

　環境省は、平成22年12月6日、フロン回収破壊法に基づき業務用冷凍空調機器から平成21年度に回収されたフロン類の量を公表した。
　フロン回収破壊法に基づく業務用冷凍空調機器からのフロン回収は14年4月から開始している。
　今回の発表は、フロン類回収業者が都道府県知事に報告した内容を環境省と経済産業省が集計したもの。
　21年度に業務用冷凍空調機器から回収されたフロン類は約3,601トン（約117万台）で、その内訳は、機器の廃棄時等においては約2,190トン（約93万台）、整備時においては約1,411トン（約24万台）であった。
　20年度と比較すると、回収台数は約7万台、回収されたフロン類の量は約172トン減少した。
　このうち、廃棄時等回収についてみると、回収量及び回収台数は前年度と比べてそれぞれ約86トン減少（約4％減）及び約6万台減少（約6％減）したが、この要因としては、ビル解体等大口の廃棄案件が引き続き減少していること（建築物の除却実績は前年度比9％減）や景気の変動により機器販売が落ち込んでいること等が影響し、当該年度の廃棄機器が少ないのではないかとの見解を示している。
　同省では。業務用冷凍空調機器に係るフロン類の回収は着実に実施されているが、廃棄時等のフロン類回収率でみると約3割と推定され、依然として低い水準で推移しており、引き続き回収徹底の取組を進めることが必要であることから、今後も経済産業省や都道府県等と連携しつつ、フロン回収・破壊法の周知徹底と施行強化にさらに取り組んで行くとしている。【環境省】【経済産業省】