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環境ニュース[国内]

清水建設、インドネシアの国営パームオイル工場のボイラー発電で事業調査開始

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2011.09.07 【情報源】企業/2011.09.01 発表

 清水建設は、インドネシアの国営パームオイル工場で廃棄されているパームの空果房を、バイオマスボイラー発電の燃料に有効活用する発電・売電の事業可能性調査を始めた。CO2排出削減プロジェクトとして独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に提案し、「地球温暖化対策技術普及等推進事業」に採択された。

 パームオイル工場では、オイルを抽出する過程でパームの空果房や繊維、殻が大量に発生する。空果房は、水とカリウムを多量に含んでいるため従来のボイラーの燃料には不向きで、廃棄処理されている。清水建設は、最新鋭のバイオマスボイラーを導入すれば、空果房が発電燃料として利用可能になり、化石燃料の代替効果でCO2排出を削減できると判断して提案した。

 インドネシア国内に72カ所のパームオイル工場が広く点在していることに対応し、2つのタイプで事業化を想定した。空果房だけを複数の工場から集めてバイオマスボイラーで発電する方法と、バイオマスボイラーを各工場に設置して空果房と繊維、殻を混焼して発電する仕組みの2タイプ。事業可能性調査ではまず、各工場の位置と道路事情、廃棄物の量、既存ボイラーの規模と更新時期、送電網への距離などを調べる。

 この結果を基に、経済合理性と地域特性の視点から2つのタイプの組み合わせや、新設するバイオマスボイラー設備の規模、実施時期などを検討する。調査は2012年3月まで。すべての工場で発電・売電事業を行うと、発電総量は180MW(18万kW)、年間115万tのCO2排出枠が取得できる計算になる。清水建設はこの案件をはじめ、海外でのCO2プロジェクトを推進し、排出枠の確保を目指していく。【清水建設(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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