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環境ニュース[国内]

ヨハネスブルグサミット第3回準備会合、貿易・資金問題で各国の立場の相違が鮮明に

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.04.08 【情報源】環境省/2002.04.08 発表

 2002年3月25日から4月5日まで、ニューヨークの国連本部で「持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット)」の第3回準備会合が開催された。
 今回の会合ではヨハネスブルグサミットで採択予定の「世界実施文書」の素案となっている「議長ペーパー」に対し各国がコメントを表明。第1週目の最後にこれらのコメントを反映させた「編集文書」が示され、第2週目にはこの「編集文書」に基づき議論が展開された。
 争点となったのは、(1)途上国が主張している貧困撲滅のための基金の設置の可否、(2)「エネルギー」分野での持続可能な開発のための新たな組織的手当の是非、(3)「気候変動」分野での京都議定書の扱い、(4)公海での水産資源の配分や保護区の設定、(5)ODA目標を含む「資金」問題、(6)途上国産品のマーケットアクセスなどの「貿易」問題。
 特に資金問題や貿易問題では、2002年3月にメキシコ・モントレーで開催された「国連開発資金会議」の結果(モンテレー・コンセンサス)や、第4回WTO閣僚宣言などの文書に盛られた合意を越える内容を議長ペーパーに挿入することを主張する国とこれに反対する国との間で、明確な立場の相違が浮き彫りとなり、議論がまとまらなかった。
 文書合意のために積み残された作業は、5月下旬からの第4回準備会合で引き続き行われることとなった。
 なお、日本が主張した重要な生態系の保護、違法伐採問題、人工衛星による地球観測・地球地図作成のための協力の推進−−などの事項は、今後示される予定の改訂議長ペーパーに盛り込まれる見込み。【環境省】

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