一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

清水建設、スマートグリッドシステムで電力需給を制御する実験を中部大学で実施

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.02.28 【情報源】企業/2012.02.24 発表

 清水建設は、建物にスマートグリッド(次世代送電網)システムを構築して運用し、電力需要の抑制と、需要に基づく蓄電・発電によって需給を制御する実証実験を、中部大学と同大学春日井キャンパス(愛知県春日井市)で実施する。第1弾を生命健康科学部の建物5棟で6月から3年間行い、第2弾を応用生物学部と工学部の5棟で2013年にも始める。

 生命健康科学部には、20kWの太陽光発電システム、90kWhの蓄電池、25kWの2台のコージェネレーション熱電併給)を導入。商用電力も加え、建物の使用実態に対応して空調、照明、研究設備の電力需要を制御する。5棟の建物の電力需給を同時に制御するとともに、研究設備の利用者に最適な節電メニューを通知して実施状況を確認することが特長となる。

 これらの制御で電力使用量を約15%、ピーク電力を約25%削減する。清水建設が実用化した「スマートBEMS」と呼ぶビルエネルギー管理システムを活用する。気象データや過去の運用実績から翌日の電力需要を予測し、蓄電池にためた電力を適時放電して電力需要を平準化する仕組みで、需要が急増する時は、設備機器の運転を強制的に制御する。

 実証実験を通してエネルギーの使用状況分析や設備機器の最適化を図り、スマートグリッドシステムの効率化を進める。清水建設は実験での効果検証を基に、節電と非常時の電力の自立供給力を備える教育施設向けのスマートグリッド構築を全国の学校に提案する。中部大学は、研究者や学生の省エネ・節電意識を高めると同時に、環境教育の質を向上させる。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク