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環境ニュース[国内]

JX日鉱日石金属、使用済みリチウムイオン電池からのレアメタルリサイクル設備完成

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2012.04.12 【情報源】企業/2012.04.09 発表

 JXホールディングス傘下で非鉄金属のJX日鉱日石金属が100%出資するJX金属敦賀リサイクル(福井県敦賀市)は、使用済みリチウムイオン電池からのレアメタル(希少金属)リサイクル設備を建設した。レアメタルを含む汚泥からのレアメタルリサイクル設備も完工したほか、使用済み小型家電処理設備の能力も増強した。

 リチウムイオン電池からのレアメタルリサイクル設備には7億500万円を投資した。正極材を月50t処理し、ニッケルとマンガンを月6tずつ、コバルトと炭酸リチウムをそれぞれ月10t回収する能力を持つ。使用済みリチウムイオン電池からこれらのレアメタルを回収する経済産業省の委託事業で実証試験を実施し、その結果を基に、早期の商業化に向けて新しい設備を導入した。

 汚泥からのレアメタルリサイクル設備は、現在産業廃棄物として処理されている電子材料の製造工程で発生する排水汚泥から、コバルト、インジウムを回収する。月30tの排水汚泥を処理する。使用済み小型家電処理設備では、レアメタルリサイクル量を増やすため、2基の炉とともに排ガス・排水処理設備を導入した。基板類・電子部品などを月250t処理する能力を持つ。

 設備は、経済産業省の「レアアース(希土類)等利用産業等設備導入事業」の補助金対象になっている。JX日鉱日石金属はレアメタルをはじめ有価金属のリサイクル事業を推進しているが、今回完成した新たな設備によって処理・回収量を増やし、供給拡大を図る。レアメタルは電子材料やモーター用磁石などに不可欠だが、産地が中国などに偏り、安定確保が求められている。【JXホールディングス(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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