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環境ニュース[国内]

アメリカエネルギー省、北米での炭素回収貯留が可能な地層と量を示す地図を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.05.18 【情報源】/2012.05.01 発表

 アメリカエネルギー省(DOE)は、カナダ天然資源省・メキシコエネルギー省と協力し、北米でCO2の貯留が可能な地層とその量を示す地図を初めて作成、公表した。この「北米炭素貯留地図(NACSA)」によると、CO2を貯蔵できる地層は北米の排出量の少なくとも500年分の容量があり、工場や発電所で発生する炭素の貯留に使用できるという。DOEのチュー長官は、「大量のCO2の地層貯留が可能なことが判明したことにより、技術革新を進めれば、既存の化石燃料使用施設が炭素の排出を減らしながらエネルギー供給を続けることが可能になる」としてこの取組みを評価した。
 NACSAは、炭素貯留が可能な油田・ガス田、炭田、塩湖の推計容量のほか、約2250カ所のCO2固定発生源の位置も記載しており、炭素回収・利用・貯留(CCUS)事業のメリットを判断しやすくしている。CO2を回収・精製・圧縮して地層に注入するCCUSの技術は、大気中で気候変動の要因となる炭素を、安全かつ恒久的に貯蔵すると同時に、石油増進回収にも利用でき、エネルギー供給量の増大にもなるという。
 NACSAの専用ウェブサイトでは、地図に関わるさまざまな情報も閲覧でき、CCUSの展開に備えた分析ツールも用意されている。【アメリカエネルギー省】

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