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環境ニュース[国内]

JX日鉱日石エネルギー・デンソーなど、微細藻燃料開発で協力する推進協議会設立

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.06.29 【情報源】企業/2012.06.27 発表

 JX日鉱日石エネルギー、デンソー、IHIが発起人となり、微細な藻からのバイオ燃料開発で協力する推進協議会を設立した。微細藻燃料はバイオマスを活用した運輸分野の燃料として期待されているため、従来の企業間の提携だけではなく、実用化に向けて国を挙げた産官学での取り組みに広げ、一貫生産システムの構築を目指す。

 微細藻は顕微鏡サイズの藻類の総称で、微細藻燃料は微細藻から生産するバイオ燃料を指す。トウモロコシや大豆から作られる既存のバイオ燃料と異なり、食料と競合することがなく、穀物価格の上昇につながる可能性もない。燃料を抽出した後の残りかすは飼料などに利用できる。従来の石油製品と同じように扱うことができ、新たな供給インフラ投資も不要になる。

 さまざまな利点がある微細藻燃料は、エネルギー資源の多様化やエネルギー自給率向上が可能になることから注目され、JX日鉱日石エネルギー、デンソー、IHIはこれまで、それぞれの提携で技術開発を進めてきた。しかし実用化には、培養、油分の抽出、燃料化など各工程での技術開発の課題解決と一貫した生産体制が不可欠と判断し、推進協議会の設立を決めた。

 推進協議会は、発起人の3社に加え、三菱商事、日立プラントテクノロジー、出光興産、ヤンマーなど7社が参画し、計10社で立ち上げた。所在地は、JX日鉱日石エネルギーの研究開発本部研究開発企画部内とし、会長は同部長が務める。今後、2020年度までの一貫生産システムの確立を目標に、学識経験者や関係行政のアドバイスも受けながら、製造技術開発での共通課題の抽出、解決策の検討、必要な施策の提言などを行う。 【JX日鉱日石エネルギー(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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