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環境ニュース[国内]

大阪ガスと積水ハウス、燃料電池・太陽電池・蓄電池で年間88%の節電効果を実証

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.08.07 【情報源】企業/2012.08.02 発表

 大阪ガスと積水ハウスは、2011年2月から共同で居住実験を実施している次世代型環境配慮住宅「スマートエネルギーハウス」で、燃料電池太陽電池、蓄電池の最適制御によって2011年7月1日〜2012年6月30日の1年間で88%の節電効果などを実証した。3種の電池を備える実験住宅に1年以上実際に居住して効果検証した事例は、国内で初めてという。

 実験を行っているスマートエネルギーハウスは奈良県王寺町にあり、天然ガスで発電する発電能力700Wの燃料電池と、5.08kWの太陽電池を組み合わせた「ダブル発電」に、容量3.5kWhのリチウムイオン蓄電池を加えたシステムを搭載。HEMS(住宅エネルギー管理システム)、LED(発光ダイオード)照明なども備え、3人の家族が居住して生活している。

 蓄電池の独自の制御方法を導入して省エネ効果を最大にする検証を行った結果、購入電力とCO2排出を大幅に削減できた。購入電力は年間584kWhとなり、3種の電池がない場合の4830kWhから約88%削減。CO2排出量は3電池なしが年間4770tなのに対し、マイナス137kgと103%の削減。電気代とガス代は9万5695円の収入で、3電池なしの21万149円の支出と比べて30万円以上節減できた。

 実験は2014年3月までを予定し、今後は3種の電池の最適な制御方法の改善を進めるほか、3電池に電気自動車を組み合わせた運用の検討や、実証用HEMSの開発などに取り組み、通風、日射など快適な住空間のための検証も行う。大阪ガスと積水ハウスは、実験を通してスマートエネルギーハウスの実用水準の技術開発を2015年までに終え、早い段階の市場投入を目指す。【大阪ガス(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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