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環境ニュース[海外]

気候変動による影響予測 最新版を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.05.08 【情報源】イギリス/2002.04.26 発表

 イギリス環境・食糧・地方事業省のマーガレット・ベケット大臣は、気候変動がイギリス全土に及ぼす影響について、2080年代までを視野に入れた最新の予測を発表した。報告書では、地球温暖化による海面上昇と気温上昇などに重点を置いている。同大臣はイギリスに及ぼす気候変動の影響は思った以上に差し迫ったものであるとし、企業等にもこれからの将来設計を行う上で考慮するよう警告を発した。
 予測は、2002年版のイギリス気候変動シナリオに基づいて行われた。報告書の概要は以下のとおり。
・気温の上昇は世界各国の温室効果ガス排出量により変化し、地方差もあるが、2080年代までにイギリスの年間平均気温は2−3.5度上昇。特に変化が激しいのは南部で5度の上昇が予測される。
・冬は降雨が増加し、夏は乾燥する。東部や南部では夏の降雨量が50%減少。冬は降雨が増加するものの、降雪量は60%減少し、スコットランドの大部分では90%もの減少が見込まれる。
・2080年代までにイングランド東南部の平均海水面は26cm〜86cm上昇。東部の一部では、これまでも急激な海面上昇が起こる可能性が毎年2%程度あったが、2080年代にはこの頻度が10倍から20倍にも跳ね上がるという。
【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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