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環境ニュース[国内]

東京ガス、工場の廃温水を利用する蒸気発生装置を開発、高効率で省スペース実現

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.11.20 【情報源】企業/2012.11.16 発表

 東京ガスは、工場の生産工程などで排出されて使い切れない廃温水を蒸気にする「廃温水熱利用蒸気発生装置」をボイラーの三浦工業と共同開発した。高効率の熱交換器と、蒸気をつくり出す圧力容器を一体化して省スペースを実現する。三浦工業が装置を販売するほか、両社は今後、ガスエンジンコージェネレーション(熱電併給)システムへの適用を進める。
 蒸気を多く使う工場は、廃温水を低圧蒸気に変換して再利用する方法として熱交換器と圧力容器を組み合わせたシステムを導入している。従来は、熱交換器を使用して給水を温めて圧力容器に送り、圧力容器で蒸気を発生させる仕組みだが、開発した装置は、圧力容器が熱交換器を内蔵し、内部で効率的に蒸気をつくる。これによって設置スペースを約6割削減する。
 熱交換器と圧力容器を接続する配管工事やポンプ制御システムの組み込みを現場で行う必要がなく、設置工事が容易になる。このため、工期が短縮するうえ配管部材が不要で、施工コストを削減できる。全国の工場を対象に、生産工程で発生する廃温水を蒸気にして回収する提案を行い、三浦工業が2013年4月にこの装置の販売を始める。年間20台の販売を目標にした。
 ガスエンジンコージェネレーションに関しては、排熱を温水ではなく蒸気で回収するシステムの開発を目指す。ガスエンジンコージェネレーションは、発電する際に発生する排熱を蒸気と温水に分けて回収するが、蒸気は加熱や殺菌など生産工程で幅広く利用できる一方、温水は用途が限られている。この装置を活用すると、排熱からの蒸気量を増やすことができる。【東京ガス(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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