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環境ニュース[国内]

九州電力、夏季ピーク時間帯の高い電気料金による電力使用抑制の試験で効果を実証

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.01.25 【情報源】企業/2013.01.22 発表

 九州電力は、夏季のピーク時間帯に高い電気料金を設定した場合の電力使用抑制試験を2012年7〜9月に実施し、効果を実証した。試験対象になったモニターのピーク時の電力使用は、試験に参加していない層と比べて2.2〜9.4%少なかった。緊急ピーク日に、通知してさらに高料金にした場合は、6.3〜7.3%追加して減少していた。
 試験は7月1日〜9月30日に、1時間ごとの使用データが取得可能な自動検針システムが設置されている集合住宅の1050世帯をモニターにして行った。時間帯に関係なく一律料金の契約者(B)と、時間帯によって異なる契約者(K)を対象に、午後1〜4時のピーク時間帯に現行より割高な仮想料金を設け、抑制した分などで報酬を支払う仕組みを試験した。
 B、Kそれぞれの契約者に対し、時間帯やピーク時間で異なる3種の料金を設定し、計6グループで電力消費量の抑制率を調べたところ、Bは4.0〜7.4%、Kは2.2〜9.4%となった。前日夕方にメールで知らせる緊急ピーク日に、ベースの6倍以上の料金にしたB、Kの各1グループは、それぞれ電力消費量が追加で6.3%、7.3%削減された。
 具体的な節電行動では、エアコンの設定温度の変更、扇風機との併用や、洗濯機、食器洗浄機など電気機器の使用を料金が高くない時間帯にする、などが挙げられた。緊急ピーク日は、3分の1が意識的に外出していた。試験からはピーク時に高い料金を導入することで一定の効果があることが分かり、九州電力は今後、結果を基に顧客ニーズや受け入れられるかどうかなどを踏まえ、料金メニュー検討の参考に活用する。【九州電力(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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