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環境ニュース[国内]

三菱電機、デマンドレスポンス対応電力需給制御技術を開発、事業者と消費者に利点

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.02.18 【情報源】企業/2013.02.14 発表

 三菱電機は、デマンドレスポンス(需要応答)に対応した電力需給制御技術を開発した。電力需給がひっ迫した際に電力消費を抑えたい電力事業者と、節電の対価を求める大規模電力消費者の両方に利点がある。従来のデマンドレスポンスで一律に設定されている節電対価ではなく、変化する発電コストや電力市場価格を反映して決める。
 デマンドレスポンスは、電力需給ひっ迫時に電力会社からの要請で電気消費を抑制したり別の時間帯にシフトして需給バランスを保つ方法。現在実験的に運用されているケースでは、さまざまな事情がある電力消費者への節電対価が事前に一律に決まっているため、必要な抑制量が確保できなかったり、節電要請による影響が懸念される。
 三菱電機が開発した電力需給制御システムは、ビルや工場など大規模電力消費者が電力事業者に通知する節電可能量と希望する節電対価から、全体の節電量と対価を予測。発電量、買電量と合わせて節電要請量を最適化し、電力消費者の節電余力と希望対価に応じて配分する。需給ひっ迫の解消失敗を防ぐと同時に、節電の影響を抑える。
 季節や曜日、昼夜など時間ごとに変化する発電コストや電力取引市場の価格を参照し、電力事業者、電力消費者双方にメリットのある節電対価を決定。電力事業者は、電力供給設備の増設抑制によって供給コストが低減でき、電力消費者は影響を避けながら節電対価を得られる。電力需給がひっ迫した時だけでなく、余剰時にも対応する。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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