一般財団法人環境イノベーション情報機構
帝人、リサイクルポリエステル繊維を100%原料に使った高耐水性の印刷用紙を開発
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.03.13 【情報源】企業/2013.03.11 発表
帝人は、使用済みPETボトルを活用したリサイクルポリエステル繊維を100%原料に使った高耐水性の印刷用紙を開発した。レーザープリンターに対応する。パルプ製と比べてぬれても破れにくく、屋外や水回りでの使用に適している。共同開発したラベル・合成紙開発・製造の日清紡ポスタルケミカル(東京・中央区)が3月12日に販売を始める。開発した印刷用紙は「レーザーエコペット」の名称。帝人が展開するリサイクルポリエステル繊維「エコペット」を原料にした環境配慮型製品となる。エコペットは、回収された使用済みPETボトルをリサイクル技術で再生したポリエステル繊維で、石油から製造する原料と同じ水準の純度がある。新たな石油の使用をなくし、資源を有効活用する。
レーザーエコペットはポリエステル製のため、通常のパルプ性の印刷用紙と比較して耐水性が高く、水にぬれやすい場所や野外での使用に向いているうえ、従来、耐水用として使われるフィルム製で困難だった折り目やのり付け、ボールペン・鉛筆などでの書き込みが可能になる。フィルム製では表現できない柔軟性と紙のような風合いも備える。
薄さは通常の印刷用紙と同等となり、レーザープリンターのカセットに収納して容易に印刷できる。A4が1枚70円(税別)、A3は同135円(同)。地図、記録用紙などのアウトドア用品、屋外ポスター、生鮮・冷凍食品の値札・ラベルや、避難場所を示すハザードマップ、負傷者の手首に付ける認識票など災害対策用品での用途展開を想定している。【帝人(株)】