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環境ニュース[国内]

三菱重工業、日本初の総合交通システム検証施設を建設、他の企業や団体も利用可能

大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.04.01 【情報源】企業/2013.03.27 発表

 三菱重工業は、日本初の総合交通システム検証施設を三原製作所和田沖工場(広島県三原市)に造る。起工式を3月27日に開催して建設に着手した。環境負荷低減につながり、日本のインフラ輸出戦略の柱の1つになっている鉄道システムの競争力強化が狙いとなり、完成後は他の企業や各団体も広く利用可能にする。2014年前半に運用を始める。
 「MIHARA試験センター」と名付けた。鉄道軌道用の約3.2kmの周回コースを設け、国際規格への対応を重点に、適合性の評価や製品開発を支援する役割を持たせる。同時に、海外から「日本モデル」と呼ばれて評価が高い保守・運用を含むソフト面の充実にも役立てる。将来はスマートコミュニティ(環境配慮型地域)分野の試験環境も整える。
 既に和田沖工場には鉄道用の試験線や新交通システム(APM)、磁気浮上システム(HSST)用の試験線があるが、MIHARA試験センターでは鉄道用の試験線を大幅に拡張。最高時速100kmでの車両性能、曲線部の騒音や、連続運転による各種試験が可能な環境を整備する。併せて、車両、信号、通信、運行管理などを総合的に試験できる設備も備える。
 鉄道は、自動車・トラックからのCO2排出を減らす効果があり、世界的に導入が進んでいる。その一方で、新興国との競争が激化。高機能な信号・運行管理や都市の複雑な路線配置への対応も求められていることから、検証施設を造った。関連団体や企業などで組織する委員会で評価や運営を検討し、オールジャパン体制で鉄道システムの輸出拡大を目指す。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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