ドイツ　連邦内閣が国家生物多様性戦略実行状況報告書を承認

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.05.08 【情報源】／2013.04.24 発表

　ドイツ連邦環境省は、連邦内閣が国家生物多様性戦略の実行状況に関する第１回調査報告書を承認したことを公表した。報告書では、肯定的な傾向があるものの、追加的な努力が必要であることが示されている。土地利用の削減や農業における窒素過剰の削減、持続可能な森林業といった多数の分野において、状況が改善していることが分かった。部分的に成功しているものの、野生動植物種の減少を阻止することが、中心的な課題となっている。国家生物多様性戦略実行における新しい挑戦課題としては、エネルギーシフトが挙げられている。再生可能エネルギーの割合の増加が生物多様性への負担にならないよう配慮することが、今後数年間において重要な課題となるとしている。国家生物多様性戦略は2007年に承認されており、議会任期ごとに、成果評価が実施される。戦略には、ドイツ国内と世界における生物多様性を維持するための300以上の目標と400以上の対策が含まれている。【ドイツ連邦環境省】