（仮称）むつ小川原風力発電事業に係る環境影響評価準備書に環境省意見を提出

【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2013.05.23 【情報源】日本／2013.05.23 発表

　環境省は、（仮称）むつ小川原風力発電事業に係る環境影響評価準備書についての環境大臣意見を平成25年5月23日付けで経済産業大臣に提出した。
　今回の環境省意見では、事業者において、鳥類への環境影響を回避するなどの観点から、関係者の意見を勘案しながら、風力発電施設の設置が回避されるべき小川原湖湖沼群の湖岸に近接する風力発電設備の配置を取りやめ、当該湖沼群から可能な限り距離を離していることは評価できるとする一方、対象事業実施区域周辺は鳥類の生息環境として重要であること、下北半島を広く見ると、陸奥湾から小川原湖湖沼群までの区間において、他の風力発電事業者が多くの風力発電設備を設置しており、下北半島を経由して南北に通過する渡り鳥にとって累積的な環境影響が懸念されること、さらに、この事業に引き続き小川原湖湖沼群の近傍において風力発電施設が設置される計画であることから、環境影響の回避・低減が十分なされているかについて、更なる検討を行う必要があると指摘している。【環境省】