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環境ニュース[国内]

東芝、佐賀の清掃工場バイオマスエネルギー活用事業でCO2分離回収の試験設備を納入

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2013.06.13 【情報源】企業/2013.06.11 発表

 東芝は、佐賀市が2013年度から実施する清掃工場バイオマスエネルギー利活用促進事業に参画する。CO2分離回収活用システム(CCU)の実証試験設備を納入する。ごみの処理過程で発生する排ガスからCO2を回収し、農産物の栽培や藻類の培養などに有効利活用するシステムの構築を目指す。2014年度末まで純度の高い回収技術などを研究する。
 1日20kg規模の処理能力を持つ実験プラントを設置して、CO2回収の試験を行う。東芝は、福岡県大牟田市に1日10t規模の実験プラントを2009年に造り、CO2分離回収の実証試験を実施してきた。今回はその知識やノウハウを活用して小規模プラントを納入する。現在実験プラントの設計を進めていて、9月までに据え付け、10月に実験を始める。
 清掃工場バイオマスエネルギー利活用促進事業には、東芝のほか荏原グループで環境設備関連施設を手掛ける荏原環境プラントや九州電力などが参画し、佐賀市が全体を取りまとめる。実証試験を通して、有害物質を含まない純度の高いCO2を回収する技術や清掃工場での回収コスト、回収したCO2の利活用方法などについての調査研究を行う。
 利活用促進事業は、大気中へのCO2の排出削減とともに、CO2を活用する企業の施設の立地を図って地域活性化につなげることが狙いとなる。佐賀市は実証試験と併せて事業性を調べ、回収したCO2の藻類の培養や農作物栽培への活用を検討していく。東芝は、実証試験を通して技術的な課題や経済性を検証し、佐賀市への商用機の提案を進める。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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