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環境ニュース[国内]

住友電工、北海道電力と変電所に大型蓄電池を設置して出力変動調整の実証実施

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2013.08.05 【情報源】企業/2013.07.31 発表

 住友電気工業は、北海道電力と共同で変電所に大型蓄電池を設置し、風力発電太陽光発電の出力変動調整の実証を実施する。経済産業省が公募した「2013年度大型蓄電システム緊急実証事業」に応募して採択された。風力・太陽光発電の出力変動に対する新たな調整力としての性能を実証するとともに、最適な制御技術の開発を進める。
 大型蓄電池は蓄電容量6万kWh、出力1万5000kWのレドックスフロー電池となり、北海道電力の基幹系統の南早来変電所(北海道安平町)に設置する。レドックスフロー電池は、バナジウムなどの金属イオンを使った電解液が循環して充放電を行う。大出力・大容量に適していることから、系統用蓄電池として幅広い用途に活用できるという。
 充放電による電極や電解液の劣化がほとんどなく寿命が長く、メンテナンスが容易で安全性が高いうえ、充電電力量が正確に監視・制御できる特長がある。住友電工は現在2カ所の事業所でレドックスフロー電池の実証試験を実施していて、その成果に基づいて性能を高めた電池を今回の実証に導入する。実証期間は2017年度までとなる。
 2014年度末までに設置工事を終え、その後3年間試験を行う。蓄電池を周波数調整用電源とみなした周波数変動の抑制制御手法や、蓄電池による余剰電力対策の運転手法を開発し、レドックスフロー電池の性能を評価する。風力・太陽光発電は気象条件で出力が大きく変動するため調整が必要で、実証結果を踏まえて調整力増強を図る。【住友電気工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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