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環境ニュース[国内]

デンソー、農業生産支援システム開発、ハウスの温度・湿度やCO2濃度を制御

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.12.05 【情報源】企業/2013.12.03 発表

 デンソーは、農産物の安定生産と収穫量増加につなげる農業生産支援システムを開発した。農業用ハウスの温度・湿度やCO2濃度を自動的に最適な状態に制御し、光合成を促進する。2013年10月にモニター販売を始めた。2014年度に本格的に展開する。これまで手掛けている自動車関連事業で蓄積した技術を基に取り組む新規事業の1つとなる。
 農業生産支援システムは、各種センサーとコントローラーで構成する。センサーは、風向き、風速、日照、降水の有無、ハウス内の温度・湿度、CO2濃度を計測する。コントローラーはハウスの天窓・カーテンの開閉、空調装置の制御、ミスト・CO2を発生させる機器に信号を出し、ハウスの内外の状況に合わせて生育環境を最適にする。
 国内のハウス栽培では現在、主に輸入したシステムが生育環境の制御に使われているという。しかし海外の大規模ハウスを想定しているため、小規模な日本の農業に適したシステムが求められていた。同時に、近年の重油価格の高騰を受けて燃料の効率的な利用も課題だった。デンソーの農業生産支援システムはこうした問題を解決する。
 工場向け制御システムの技術を活用し、日本の農業の規模や高温多湿の気候に合った制御システムにした。デンソーは種苗会社と共同で実証ハウスに試作機を導入し、2012年1月からトマト栽培で効果を検証してきたほか、2013年5月に完成した自社ハウスでシステムの実証試験を行っている。実証でのデータをシステムの実用化に生かす。【(株)デンソー】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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