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環境ニュース[国内]

NEC、最高レベルの植物成分率で耐久性に優れるバイオプラスチックを花王と開発

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.07.02 【情報源】企業/2014.06.30 発表

 NECは、耐久性に優れる難燃性バイオプラスチック(難燃性ポリ乳酸複合材)を花王と開発した。 NECのバイオプラスチック「NeCycle(ニューサイクル)」を強化したもので、世界最高レベルの植物成分率を持つ。厳しい仕様が求められる高耐久プラスチック市場向けで、NECグループ製のガソリンスタンド給油システムの屋外機器内部部品に適用を始めた。
 通常の難燃性バイオプラスチックが、石油系樹脂を主成分に植物成分率が30%程度なのに対し、開発した難燃性バイオプラスチックは植物成分率が約75%以上を占める。ニューサイクルの主成分のポリ乳酸に、水酸化アルミニウムや炭化剤などの難燃剤と他の特性改良剤を配合する組成で、性能を高めた。従来の高度な難燃性を維持するとともに耐久性を向上させた。
 新たに耐薬品性、耐光性、表面硬度を実現し、汎用(はんよう)の石油系プラスチックを超える耐久性を初めて実現した。強アルカリ洗剤などへの耐薬品性があり、ガソリン・灯油への耐油性も強化した。ガソリンを7日間浸した試験では、寸法の変動率(非膨張・収縮性)が屋内用電子機器に使う石油系プラスチックの3分の1以下だった。高い抗菌性も備えた。
 NECは2007年に、花王と共同で難燃性バイオプラスチックを開発し、2010年からNECのビジネス向けデスクトップパソコンや業務用決済端末などに使用している。今回、その性能をさらに高めることで、流通、交通、医療、金融などの設備に利用される高耐久プラスチックに対応できるようにした。NECは2017年までに主要製品全てにバイオプラスチックを適用する。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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