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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、工場排熱や発電電力を工業団地で共有するシステム構築実証開始

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.07.04 【情報源】企業/2014.07.01 発表

 トヨタ自動車は、工場排熱や発電電力を工業団地や地域で共有・有効活用するエネルギーシステム構築の実証事業を2014年度内に始める。一般社団法人の新エネルギー導入促進協議会(NEPC)が取りまとめる「次世代エネルギー技術実証事業」に、中部電力、東邦ガスと共同で応募し、補助の対象に選定された。今後、実証開始に向けた準備作業に着手する。
 次世代エネルギー技術実証事業は、経済産業省が推進する「次世代エネルギー・社会システム実証事業」を補完する。トヨタはこれまで同実証事業で、愛知県豊田市の低炭素社会システム実証プロジェクトに参画している。これに加えて今回、次世代エネルギー技術実証事業に選ばれたことで、同市内の自社工場と周辺の中小規模工場を合わせて取り組む。
 2013年度に策定したマスタープランで、排熱回収、蓄熱、熱輸送を使った工業団地内でのエネルギー共有化と需給の最適化に関する経済性・環境性の有効性を確認している。この実証事業ではそれを受けて、システム技術を確立するとともに、蓄熱物流の経済性を調べる。工業団地内の熱輸送による、効率的な熱供給のための蓄熱物流管理システムを構築する。
 実証内容は、蓄えた熱を地域のエネルギー需要に応じて電力に変換する技術や、地域のエネルギーデータ管理システムを併用した電力ピーク抑制、工業団地全体の電力需給状況と最適制御の「見える化」などを計画している。さらに、熱と電力の共有によるエネルギーの高効率利用と経済性に優れるビジネスモデルを検証し、国内外への展開を視野にマスタープランをつくる。【トヨタ自動車(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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