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環境ニュース[国内]

日立製作所、シンガポールで先進熱電協調制御システムを構築、実証運用を開始

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.08.28 【情報源】企業/2014.08.26 発表

 日立製作所は、シンガポールで先進の熱電協調制御システムを構築した。同国科学技術研究庁(ASTAR)傘下の電力グリッド研究センター(EPGC)との共同研究プロジェクトで、EPGCの施設内で実証運用を始めた。発電機の余剰排熱を空調設備の動力エネルギーに利用し、最も省エネ・省コストになるように制御する。ビル全体のエネルギー効率が52%向上する、と見込んでいる。
 ASTARとシンガポール建築建設庁などの「ビルの省エネルギーに関する補助事業」の援助で構築した。空調システム全体の消費エネルギーが最も低くなる最適点で運転する日立の空調制御システムを活用した。これまで大気に排出されていた発電機からの余剰排熱を空調の動力源に利用する空調制御システムを、既存の発電システムと統合・制御する。
 余剰排熱が空調に利用できるため、発電機をフル稼働させる必要がなくなる。ビルは、電力と空調の動力エネルギーを供給しながら制御する機能によってエネルギー効率が大幅に向上できる。エネルギー効率は発電システムだけで36%、ビル全体では52%高くなるという。実証運用は、日立とEPGCが進める共同研究プロジェクトの一環で、3年間行う。
 シンガポールの多くのビルでは、空調・換気、照明、エレベーターなどの設備は大規模電力網からの電気を動力源にする。商業ビルの総エネルギー消費量の54%を占め、効率の高いシステムが求められている。日立は研究の成果を基に2015年中に熱電協調制御システムの実用化を目指し、アジアを中心に省エネ・省CO2ソリューションとして提供する。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラ

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