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環境ニュース[国内]

凸版印刷、バイオマスプラスチック製品シリーズでバイオマスPEの紙カップを開発

ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2014.09.25 【情報源】企業/2014.09.18 発表

 凸版印刷は、バイオマスプラスチック製品「BIOAXX(バイオアクス)」シリーズの新製品として、バイオマスポリエチレン(バイオマスPE)を使った紙カップを開発した。ほぼ100%のバイオマス度を実現した。石油由来ポリエチレンフィルムを使用した従来の紙カップと同等の性能を保持する。食品や飲料業界に2015年1月から販売する。
 この紙カップは、内外面にバイオマス素材のフィルムを使っている。紙カップの原紙に、基材フィルムの片面に溶融したバイオマスPEを薄くコーティングする技術を応用した。従来の石油由来のポリエチレンフィルムからの代替が可能になり、バイオマス素材をほぼ100%用いた紙カップを実現した。カップの成型性やシール性なども従来品と同程度を確保した。
 間伐材を利用した用紙や森林認証紙を使用することで、より環境に配慮した製品も製造できる。凸版印刷は今後、石油由来のポリエチレンフィルムの現状品とほぼ同じ価格での提供を目指して、研究開発を進める。パッケージ総合展「2014東京国際包装展」(10月7〜10日、東京ビッグサイト)の凸版印刷ブースで、この紙カップを展示する。
 凸版印刷は、バイオマスPEを他の紙製複合容器にも展開する。2016年度には、同社が進めるバイオプラスチック製品を総称する「バイオアクス」全体で、関連受注を含め約120億円の売り上げを目標にする。バイオマスプラスチックは植物由来の原料を使った再生可能資源で、化石資源の使用量が削減できるうえ、植物は生育時にCO2を吸収しているため、焼却しても発生するCO2と相殺したとみなされる。【凸版印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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