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環境ニュース[国内]

ダイキン工業、新しい制御技術で年間運転効率向上のビル用マルチエアコンを発売

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.10.23 【情報源】企業/2014.10.21 発表

 ダイキン工業は、独自の圧縮機技術を組み合わせることで年間運転効率を大きく向上させたビル用マルチエアコンを開発した。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と開発した新しい制御技術をベースにした。「VRV X」シリーズとして、2015年3月2日に18機種を発売する。空調の省エネで建物のネット・ゼロ・エネルギー(ZEB)につなげる。
 NEDOと開発したのは、負荷に合わせて冷媒温度をコントロールする冷媒制御技術と停止時の待機電力を削減する制御技術で、実証では従来機と比べ年間消費電力量を41%削減した。これに低負荷運転時の運転効率を大幅に高める新型圧縮機の技術を合わせた。ビル用マルチエアコンは負荷率50%以下の運転時間が90%を占めることから、低負荷運転に着目した。
 ビルの設備では消費エネルギーの約5割が空調機となり、ZEBの実現には空調機の年間運転効率向上の中でも運転時間が長い低負荷運転が重要と考えた。発売するVRV Xシリーズは、開発した制御技術と新型圧縮機を搭載することで、低負荷時の高効率化を達成した。従来機と比較して待機電力を従来比15%削減し、年間のトータル消費電力量を約20%削減する。
 冷媒の制御は、室内機が必要な能力をリアルタイムに把握し、最適な冷媒温度に変更して圧縮機の回転数を抑え、効率を高める。VRV Xシリーズはさらに、冷房運転できる外気温の上限を従来の43℃から50℃に高めた。22.4kW〜118.0kWを用意する。低負荷運転の割合が比較的多い事務所や既存設備のリニューアルなどに、幅広く展開して建物のZEBを加速させる。【ダイキン工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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