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環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ、世界最大級の火力発電用ボイラー燃焼試験設備が完成

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.10.27 【情報源】企業/2014.10.22 発表

 三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の世界最大級の火力発電用ボイラー燃焼試験設備が、10月22日に完成した。同設備は三菱重工業長崎研究所(長崎市)に建設した。石炭燃焼量は1時間当たり4tあり、最新の計測装置を備えて低NOx(窒素酸化物)、低未燃分、低空気過剰率など燃焼技術の高度化を進める。
 この火力発電用ボイラー燃焼試験設備は、実機ボイラー内でのバーナー燃焼・流動状態を正確に再現し、評価する燃焼計測装置を高度にするなど技術開発を支える設備機能を強化した。瀝青(れきせい)炭、亜瀝青炭、褐炭、無煙炭などさまざまな品位の石炭や、バイオマス、石油、コークス、残さ油など、実機で使用されるさまざまな燃料を対象にしている。
 価格の安い低品位燃料の燃焼評価機能を高め、顧客の最大のニーズになっている燃料費の低減と稼働率向上、環境負荷低減につなげる。試験設備には、MHPSが持つ三菱重工系と日立系の両方式のボイラー試験に対応する機能を導入した。MHPSは当面、両ボイラーの高性能化を図る方針で、併せて両方式の相乗効果で新型ボイラーや新しい燃焼方式も開発する。
 国内外での火力発電設備の新設・更新案件増加に伴ってボイラー市場が拡大する中、燃料コストを抑えるために低価格燃料が求められている。MHPSはこれまでも亜瀝青炭や褐炭など低品位燃料への取り組みを推進してきたが、今回完成したボイラー燃焼試験設備で強化する。燃焼技術を高性能化することで、ボイラー市場で優位に立ち積極的に営業活動をする。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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