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環境ニュース[国内]

NEC、ルーマニアの農場でオランダのIT企業と農業ICTの実証実験、化学薬品を削減

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2014.10.29 【情報源】企業/2014.10.24 発表

 NECは、ルーマニアのジャガイモ農場でオランダのIT企業、デイコムと、同社の農業ICT(情報通信技術)ソリューションを活用した実証実験を実施した。農薬・殺虫剤などの化学薬品を大幅に削減するとともに、品質の高いジャガイモが栽培できる。両社は欧州、中東、アフリカの大規模経営農家を対象にこのソリューションを販売する。
 この農業ICTソリューションは気温、湿度、風速、風向き、降雨量、日照時間を測定する気象センターと、水分量や地温の土壌センサーを農場に設置し、計測した環境データと現地の気象予報、過去数年の栽培履歴などを、インターネットを通じて集約する。データは現地の農作物の成長率や肥料・殺虫剤・吸水などのモデルと照合・分析する。
 分析を基に、植え付け時期や肥料・農薬・殺虫剤など化学薬品の使用量、農業用水量、気象災害からの保護方法、収穫時期などを農家にアドバイスする。農家は、農作物の生育状況や気象条件に合わせて栽培過程を調整したり、化学薬品・水分量などを最適にできる。収穫量を最大にしながら低コスト・省資源で農作物を栽培できる。
 実証実験の結果、このソリューションを導入していない農場と比べて化学薬品の使用量が1ha当たり最大40%削減した。左右対称の高品質なジャガイモができることも確認した。NECは今後ビッグデータ分析技術を使い、収集した各種データを解析して隠れたパターンを発見し、資源の使用量を抑えるなどソリューションの改善を進める。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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