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環境ニュース[国内]

積水化学、下水熱利用システムの「管底設置型」発売、さまざまな管形状に対応

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.11.11 【情報源】企業/2014.11.11 発表

 積水化学工業は、下水熱利用システムの「エスロヒート下水熱−管底設置型」を12月1日に発売する。下水道管路の底部に敷設した集熱管で下水熱を回収して地上に送るシステムで、さまざまな管の形状に対応する。下水の温度は年間を通じて安定していて、冬は温熱源、夏は冷熱源に利用できる。空気熱源のヒートポンプシステムと比べ電力コストを約30%削減する。
 下水熱は、省エネ・CO2排出量が削減できることから建物の空調、給湯への利用が期待されている。積水化学は、「エスロヒート下水熱−らせん型」の事業を2013年に始めた。同事業は、老朽化した下水道管路の内側に硬質塩化ビニル材をらせん状に巻く更生工事と下水熱回収システムの設置を同時に行うものだが、今回、更生が不要な下水管路に適用できるように管底設置型を導入する。
 新たに販売する管底設置型は、管の底に敷設した集熱管を通して下水の熱を水や不凍液の熱媒体で回収し、熱媒体を循環させて地上に熱を供給する。らせん型と同等の採熱性能を持つ。回収した熱はヒートポンプユニットを介して熱エネルギー利用施設で活用する。円形、長方形の管路形状に対応し、直径800〜1800mm、幅800〜2400mmの管路に適用できる。
 調査から設計、販売、施工、維持管理まで手掛け、管底設置型とらせん型で2016年度に10億円の売上高を目指す。積水化学は未利用熱利用システムのエスロヒートで下水熱の管底設置型、らせん型のほか、地中熱のボアホール型(深層部用)と水平型(浅層部)を展開している。今後、ニーズに合わせて地中熱と下水熱を組み合わせるなど最適なシステムを提供する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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