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環境ニュース[国内]

積水化学工業、下水管から熱を回収・活用する技術実証を大阪の下水処理場で実施

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.04.23 【情報源】企業/2012.04.18 発表

 積水化学工業は、大阪市、下水道メンテナンスの東亜グラウト工業(東京・新宿)と共同提案した下水管から熱を回収して空調に活用する技術が、国土交通省の「2012年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」の下水熱利用技術に採択された。同市福島区の海老江下水処理場にシステムを設置して実証し、利用拡大を目指す。

 採択されたのは「管路内設置型熱回収技術を用いた下水熱利用に関する実証事業」。老朽化した下水管路を改築・耐震化する工法を使い、管路の更新工事と同時に管路内に熱回収システムを設ける。管路内を流れる未処理の下水から熱を回収し、ヒートポンプユニットを経由して建物の空調で利用する。実際の規模で実証するのは、国内で初めてという。

 実証事業では、省エネ・CO2削減効果や、コスト低減などについて検証。具体的には、方針・計画の検討、下水熱回収システムの設計、設置工事、システムの運転とデータ収集・分析、国内外での展開に向けたモデル化の検討などを行う。積水化学の下水熱回収技術と、大阪市の下水処理施設管理技術とノウハウ、東亜グラウト工業の下水熱利用技術を合わせる。

 積水化学は、2011年度にも国土交通省の委託で「仙台市をモデルとした下水熱利用事業の事業可能性調査」を実施し、下水熱回収技術の活用を推進。今回の実証事業は将来の事業展開を視野に行う。B-DASHプロジェクトは、下水熱利用や下水汚泥の固形燃料化など、下水道施設の省エネ・創エネに関する革新的技術を実証し、水ビジネスの海外展開を支援する。【積水化学工業(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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