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環境ニュース[国内]

ホンダ、新型の燃料電池車を2015年度中に日本で発売、試作車と外部給電器を公開

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2014.11.19 【情報源】企業/2014.11.17 発表

 ホンダは、新型の燃料電池車(FCV)を2015年度中に日本で発売する。ベースになる試作車「ホンダFCVコンセプト」と、FCVからAC(交流)出力を可能にする外部給電器の試作品「ホンダパワーエクスポーターコンセプト」を公開した。ホンダはFCVと外部給電器に独自技術のパッケージ型の水素ステーションを併せて普及を促進し、CO2ゼロを目指す。
 FCVコンセプトは、2008年からリース販売しているセダンタイプのFCV「FCXクラリティ」の後継で、性能向上とコストダウンを目指した。新開発の燃料電池本体は、従来型より33%小型にしながら100kW以上の出力を確保し、出力密度を約60%以上高めた。燃料電池本体を含む駆動装置は市販車では世界で初めて、セダンのボンネット内に集めた。
 これによって大人5人が快適に座れる車内空間を実現するとともに、将来FCVの普及が拡大した際に複数の車種に展開できる。FCVコンセプトは高圧の水素貯蔵タンクを搭載し、1回の水素充てんで700kmの航続距離がある。タンクへの水素の再充てんは約3分程度で済み、現在のガソリン車と同じような使い勝手が可能になる。
 パワーエクスポーターコンセプトは最大で9kWのAC出力ができる。FCVと組み合わせることで走る電源となり、災害時に車でつくった電力の供給を可能にする。日本に続いて、米国や欧州でも展開する。FCVは水素と空気中の酸素を化学反応させ、発生した電気でモーターを動かして走る。走行時にCO2の排出がなく、究極の環境対応車とされる。【本田技研工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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