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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、セダンタイプの新型燃料電池自動車「MIRAI」を12月に発売

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2014.11.20 【情報源】企業/2014.11.18 発表

 トヨタ自動車は、セダンタイプの新型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を日本で12月15日に発売する。価格は723万6000円(税込み)で、世界で初めて量産FCVを市販する。水素ステーション整備が先行する東京、名古屋、大阪、福岡の都市圏を中心に展開し、2015年末までに約400台の販売を目標にした。官公庁、企業から約200台を既に受注している。
 未来に向けた車の意味を込めてミライと名付けた。全長4890mm、全幅1815mm、全高1535mmと高級車「クラウン」並みの大きさで4人乗りだ。自社開発の燃料電池システムは114kWの最高出力があり、発電効率を高めながら小型化した。高圧水素タンクへの1回の水素充てんで約650km走行できる。充てんは3分程度ですみ、ガソリンエンジン車と同等の利便性を備える。
 価格は723万6000円だが、国が200万円程度の購入補助金を導入する見通しであることから、520万円ほどの負担額で購入できる。外部への電源供給システムも搭載し、約60kWhの容量で最大9kWの電力を提供する。別売りの給電器を接続することで住宅や家電の電源に利用が可能になる。車室内のアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)に家電を直接つないで使用することもできる。
 ミライは欧米にも2015年夏から秋にかけて導入する。FCVは水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する燃料電池を動力源に、モーターを駆動させて走る。走行中のCO2排出がないうえ、充電に時間がかかり航続距離が短い電気自動車(EV)と違ってガソリン車のように利用できることから、究極の環境対応車とされる。ホンダも2015年度中にFCVの発売を計画している。【トヨタ自動車(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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