東京ガス、 エンジニアリングとエネルギーアドバンスなど関係6社を3社に統合

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.12.02 【情報源】企業／2014.11.28 発表

　東京ガスは、関係会社6社を2015年4月1日をめどに3社に統合する。LNG（液化天然ガス）基地などエネルギーインフラのエンジニアリングを行う東京ガス・エンジニアリング（TGE）と、エネルギーサービス・電力関連エンジニアリングのエネルギーアドバンス（ENAC）などが対象で、各社に分散する人材、技術、ノウハウを集約して事業規模・範囲を拡大する。
　2020年に向けた「チャレンジ2020ビジョン」の「2015〜2017年度の主要施策」で掲げた「総合エネルギー事業の進化」と「グローバル展開の加速」の実現を狙いに、新体制を構築する。TGEとENACの統合では、LNGのバリューチェーン（事業価値の連鎖）の上流から下流までのエンジニアリングとエネルギーサービスを一元化し、世界展開の基盤を強化する。
　TGEとENACの統合会社は東京ガス100％出資で、資本金は100億円、2013年度実績で売上高は約1400億円、従業員は約900人だ。エネルギーインフラの建設・維持管理、エネルギーサービス、地域冷暖房、コージェネレーション（熱電併給）工事や発電・受変電設備などの電力関連エンジニアリングを手掛け、最適なエネルギーソリューションを提案する。
　このほか、給排気・給排水設備と電気計装・通信設備の診断・改修を実施するトーセツと、ガス機器のメンテナンス・販売、住宅設備機器販売の東京器工を統合し、両社の商品・サービスを一括して提供する。広告・宣伝のアーバン・コミュニケーションズ（U-COM）と、「住」分野のプロモーションなどのリビング・デザインセンター（LDC）も統合する。
　東京ガスはさらに、グローバル展開の加速を目的に、シンガポールに100％出資の新会社、東京ガスアジアを12月に設立する。東南アジア地域の事業投資・管理と各国拠点を統括する拠点にする。加えて、ベトナム、インドネシア、タイでの拠点設置と、マレーシア事務所機能の増強を検討し、各国の工場や商業施設でエネルギーインフラの構築を目指す。【東京ガス(株)】