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環境ニュース[国内]

大日本印刷、バイオマスプラスチックを使用した断熱紙容器を国内で初めて開発

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2014.12.11 【情報源】企業/2014.12.08 発表

 大日本印刷(DNP)は、バイオマスプラスチックを使用した断熱紙容器「HI-CUP-Bio(エイチアイカップバイオ)」を国内で初めて開発した。カップスープやカップ麺などの食品容器向けに12月11日に発売する。ポリエチレン樹脂代替の植物由来ポリエチレン「バイオマテックPE」など全層で植物由来材料を使い、95%以上のバイオマス度を達成した。
 HI-CUP-Bioは、これまでの食品容器の機能を損なうことなく、原料を石油由来から植物由来に置き換えて石油使用量を削減した。製品のライフサイクル全体で環境負荷の低減効果を定量的に評価するライフサイクルアセスメント(LCA)では、この製品1個のライフサイクルで石油由来材料の従来製品と比較して、CO2排出量が約13%削減できる。
 バイオマス度は使用する原料全体の乾燥重量のうち、植物由来が占める割合を表す。HI-CUP-Bioは、PETフィルムの代わりにバイオマス度20%の「バイオマテックPETフィルム」、ポリエチレン樹脂の代わりに同95%のバイオマテックPEを使い、紙の外装部分を含む全層を植物由来の材料にした。これによって容器全体のバイオマス度は95%以上になる。
 HI-CUP-Bioを採用するメーカーは、製品にバイオマスマークを添付することで環境に配慮する企業であることを消費者にアピールできる。DNPは環境負荷が低い包装材の開発を推進し、日用品などのメーカーに植物由来の材料を使った容器への切り替えを促している。2017年度までに植物由来材料を利用した包装材で累計150億円の売り上げを目指す。【大日本印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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