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環境ニュース[国内]

旭硝子、北陸新幹線の全車両にガラス搭載、運転席や断熱性に優れる客室用など

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.03.18 【情報源】企業/2015.03.16 発表

 旭硝子(AGC)は、自社の鉄道用安全ガラスが、3月14日に開業した北陸新幹線(東京〜金沢)の全編成・車両に搭載された。断熱性や遮音性に優れる客室窓用、運転席の前面ガラスのほか、前面ランプのカバー用ガラス、行き先表示板用ガラス、内装ガラスなど全てのガラスを供給した。さまざまな機能性とこれまでの実績が評価された。
 北陸新幹線は今回、長野〜金沢が開通した。この区間は標高が高く険しい地形があり、トンネルが多く設置されている。冬は厳しい気候条件になる。こうした中を最高時速260kmで高速走行するため、窓ガラスには安全性に加え、高い水準の遮音性や断熱性などの機能が求められる。AGCは独自の技術に基づいた各種用途向けのガラスを提供した。
 客室窓用は複層ガラスを採用した。外側は中間層を挟んで2枚のガラスを貼り合わせたガラス、内側は強化ガラスで、その間に空気層を入れている。断熱性が高く、室内の空調負荷を抑制する。複層ガラスは他の新幹線でも使われているが、ガラスの厚み、複層スペース、トンネルでの気圧の変化・遮音など組み合わせを最適化した。
 運転席の前面ガラスは流線型のデザインの中でゆがみのない視界を確保する。従来の新幹線は3分割ガラスだったが、北陸では1枚にした。AGCは1964年の最初の東海道新幹線車両からガラスを供給し、50年以上の経験がある。新幹線のガラスは在来線と異なり、ノウハウや高い機能が必要になり、現在は9割がAGCのガラスを採用している。【旭硝子(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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