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環境ニュース[国内]

川崎重工、東武鉄道の新型特急電車製作者に決定、高効率電動機やLED照明採用

大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.04.27 【情報源】企業/2015.04.22 発表

 川崎重工業は、東武鉄道の新型特急電車「500系」24両の製作者に決まった。高効率の電動機やアルミの車体、LED(発光ダイオード)照明などを採用して消費電力を抑制する。兵庫工場(神戸市兵庫区)で造って2016年度に納入する。東武本線に2017年春に導入される。川崎重工が東武に車両供給するのは1946年の通勤型電車「63系」以来となる。
 500系は、現在東武本線を運行している特急「スペーシア」「りょうもう」などに加え、特急列車の利便性向上を目的に導入する。「さまざまな運行形態で運用可能な速達性と快適性を持った特急列車」を開発コンセプトにする。1編成3両固定の8編成計24両を入れる。1編成が併結・分割できる仕様にして、目的地までつぎ目なく行けるようにする。
 車両の駆動用主電動機に高効率の永久磁石同期電動機(PMSM)を搭載し、車体にはアルミ合金を使用して軽量化する。併せて、前照灯や室内灯にLED照明を使う。こうした設備で消費電力を削減して環境負荷を低減する。車体の左右方向の振動を抑える車体動揺防止制御装置(アクティブサスペンション)を東武で初めて装備し、乗り心地を向上させる。
 500系はこのほか車内での無線インターネット接続、パソコン用電源を整備する。さらにAED(自動体外式除細動器)・医療支援器具の据え付けや車いすスペース・車いす対応トイレの設置など、サービス向上とバリアフリー化に対応する。川崎重工は500系製作者への決定を弾みに、環境負荷が少ない交通手段の鉄道車両供給を国内外で推進する。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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