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環境ニュース[国内]

川崎重工、水素と都市ガス混焼の低NOxガスタービンの実証運転を開始、CO2も削減

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.06.01 【情報源】企業/2015.05.26 発表

 川崎重工業は、水素と都市ガスを混焼させる低NOx(窒素酸化物)ガスタービンの実証運転を始める。運用の安定性を検証して有効性を確認する。都市ガスの使用量を減らしてCO2排出も削減できる。明石工場(兵庫県明石市)で自家発電している3基のガスタービンのうち1基について、都市ガスと水素の両方が使用できるようにして実施する。
 明石工場の自家発電は、駆動源に同クラスで世界最高水準の発電効率を誇る出力1700kW級の自社のガスタービンを使い、独自方式のドライ・ロー・エミッション(DLE)と呼ぶ燃焼器を搭載している。この燃焼器は着火用のパイロットとメーン、追だきの3系統のバーナーで構成し、切り替えることで燃焼温度を低く制御して低NOx運転を実現する。
 独自方式は、パイロットバーナー、メーンバーナーから噴出される燃料に加え、追だきバーナーから空気と燃料を投入し、NOx排出を抑制しながら安定した燃焼を維持する。水や蒸気で燃焼温度を制御する方式と比べてNOx排出量を抑え、経済性にも優れる。今回、追だきバーナーに水素燃料系統を追加し、水素と都市ガスの使用を可能にした。
 水素混焼ガスタービンは、石油精製工場などで発生する未利用の副生水素を有効利用する。投入する水素の割合は0〜約50%で変更可能で、都市ガス単独運転もできる。実証運転ではNOx排出量や燃焼器温度、燃料供給系統を含むシステムの安定性や水素利用の有効性を調べる。水素混焼ガスタービンを足掛かりに水素エネルギーの普及を目指す。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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