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環境ニュース[国内]

川崎重工、長崎県西海市に建設した一般廃棄物炭化燃料製造施設が完成、運営開始

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.07.06 【情報源】企業/2015.07.01 発表

 川崎重工業が長崎県西海市に建設してきた一般廃棄物の炭化燃料製造施設「西海市炭化センター」が完成した。川崎重工と電源開発(Jパワー)が共同出資する特別目的会社「グリーンコール西海」が同センターの運営を7月1日に始めた。同市が施設の設計から建設、運営までを民間事業者に委託するDBO(設計・施工・運営)方式の事業となる。
 西海市で発生する一般廃棄物を炭化燃料に加工する施設を設置して運営し、製造する炭化燃料を有効利用する事業として、川崎重工、Jパワー、グリーンコール西海は同市と2012年11月に特定事業契約を結んだ。川崎重工が施設を造り、グリーンコール西海が2030年3月まで運営を手掛ける。同社は川崎重工が40%、Jパワーが60%出資して設立した。
 西海市炭化センターは2系列計1日30tの処理能力があり、運営期間を合わせて約2万2000tの炭化燃料を製造する。炭化燃料は同市内の製塩会社工場で利用する。炭化燃料の製造は、搬入されたごみを破砕してから炭化炉に供給し、約1時間かけて約450℃の温度で炭化する。炭化物は塩素濃度低減や異物除去、脱水などの後、小さな固まりにする。
 異物のうち鉄とアルミを資源化物として回収するほか、炭化炉で発生するガスエネルギーの一部は炭化などに必要な熱源に活用する。排ガスに対しては燃焼炉、ろ過式集じん機の設置で大気汚染防止対策を施して環境負荷を低減する。川崎重工は廃棄物処理に関する各種の焼却技術を保有していて、今後も環境問題や多様化するニーズに応える。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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