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環境ニュース[国内]

東芝、北海道で水素サプライチェーン構築の実証実験開始、小水力の電気を活用

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2015.07.08 【情報源】企業/2015.07.03 発表

 東芝は、北海道で水素の製造から貯蔵、運搬、利用までのサプライチェーン(供給網)を構築する実証実験を始める。小水力発電所で発電する電気を活用する。釧路市、白糠町と連携して行う。環境省の技術実証事業に東芝が提案した「小水力由来の再エネ水素の導入拡大と北海道の地域特性に適した水素活用モデルの構築実証」が採択された。
 実証実験では、白糠町内のダムに出力220kW程度の小水力発電所を建設し、そこで発電した電気を使って水電解水素製造装置で水素をつくり、トレーラーで貯蔵・運搬する。水素は、地域内の酪農家や温水プールなど多様な施設に設置する燃料電池や、燃料電池車の燃料として利用する。酪農家は10kW、温水プールは100kWほどの出力となる。
 燃料電池は水素と空気中の酸素の化学反応で発電し、反応の際の熱で湯を沸かすこともできる。寒冷地の北海道は熱の利用が多く、燃料電池で供給する電気と湯の両方が最大限使える。北海道は水力、風力、太陽光発電といった再生可能エネルギー資源が豊富で、東芝は、CO2を排出しない水素サプライチェーンの構築に適していると考えた。
 環境省の技術実証事業の公募は5月に実施され、6件の応募の中からこの実験だけが選ばれた。期間は5年となる。東芝は再生可能エネルギーを利用した発電システム、水電解装置、燃料電池などの技術を保有している。実証実験を弾みに、グループ内の技術を融合して水素の製造から活用まで実現する水素ソリューションを積極的に展開する。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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