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環境ニュース[国内]

東レ、米国子会社が同国のヘリコプター製造会社と炭素繊維の長期供給契約を締結

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.09.16 【情報源】企業/2015.09.10 発表

 東レの米国子会社で炭素繊維プリプレグを手掛ける東レ・コンポジッツ(米国)=TCA=は、炭素繊維「トレカプリプレグ」に関して、同国のヘリコプター製造会社、ベルヘリコプターと、10年以上の長期供給契約を結んだ。民生用の中型機の構造材料向けに供給する。プリプレグは炭素繊維に樹脂を浸して含ませたシート状の中間材料を指す。
 TCAは、ベルヘリコプターが開発している民生用中型ヘリコプター「ベル525リレントレス」(18人乗り)の胴体やフレームなどの構造材料用にトレカプリプレグを提供する。東レのプリプレグは民生用ヘリコプターの胴体部分に初めて採用される。ベルヘリコプターは今回の取り組みを始め、複数のプログラムでも採用を検討している。
 ヘリコプターでは、従来は回転翼に炭素繊維複合材料が適用されていた。しかし最近は胴体やフレーム構造などにも使われるようになり、構造重量の約80%を複合材料にした機体も運用されている。東レは長期供給の契約締結を弾みに、これまでの航空機用途に加え、需要拡大が期待されるヘリコプター用でも炭素繊維複合材料の適用拡大を進める。
 トレカは東レの炭素繊維で、航空機や自動車に使用すると機体、車体構造が軽量化でき、燃費性能を高められる。トレカの中間製品がトレカプリプレグとなる。ベルヘリコプターは1935年の設立で、民生用ヘリコプターの認定を世界で初めて取得して販売開始した。民生用ヘリコプターで多くの実績と高い市場シェアがあり、米国で最大手になっている。【東レ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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