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環境ニュース[国内]

豊田自動織機、山口の地方卸売市場で燃料電池フォークリフトの実証実験に参加

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2015.09.24 【情報源】企業/2015.09.16 発表

 豊田自動織機は、燃料電池(FC)フォークリフトの実証実験に参加する。山口県周南市の地方卸売市場で同市が10月から実施する実験で、同社のFCフォークリフト1台を使い、CO2排出削減や作業性の改善効果について検証する。岩谷産業が同卸売市場内に設けた、中国地方で初めての商用水素ステーションで、9月16日にキックオフイベントを開催した。
 FCフォークリフトは、水素と空気中の酸素の化学反応で電気をつくって動き、稼働の際にCO2や環境負荷物質の排出がない。約3分で燃料が充てんでき、充電や電池交換なしで連続稼働することで、電動フォークリフトと比べて大幅に効率を高められる。フォークリフトの使用台数が多い物流現場で、環境負荷低減と作業性の改善が期待できる。
 FCフォークリフトの実証実験は2017年3月まで行う。周南市は、市内のコンビナートから発生する副生水素の利活用計画を2015年4月に策定した。水素エネルギーの地産地消を推進し、水素の製造から輸送・貯蔵、利用まで一貫した供給網の構築を計画している。岩谷産業は一般車両とフォークリフトの両方に充てんできるステーションを国内で初めて造った。
 豊田自動織機はFCフォークリフトに関し、豊田合成の工場で2012年12月〜2014年3月に実証実験をしたほか、2015年2月から関西空港で実証を行っている。今回の地方卸売市場での実証実験では、工場や空港と異なる使用条件で利用することで、燃料原料採掘から稼働までのCO2削減や作業改善効果を調べ、早期の実用化に向けて開発を進める。【(株)豊田自動織機】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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