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環境ニュース[国内]

イギリス気象庁、風力エネルギー発電に対するウィンドシアーの悪影響を軽減するため産業の連携が必要と報告

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.10.05 【情報源】/2015.09.18 発表

 イギリス気象庁(MetOffice)は、風力発電の障害となるウィンドシアーについて風力エネルギー産業は十分に把握できておらず、その悪影響を軽減し正確な発電予測を可能にするためには産業の連携が必要だとする報告書を公表した。ウィンドシアーとは、地表面の特性や大気の影響によって乱気流などが発生し、地表付近で突風や風向の急変が起こる平常時とは異なる風況を指す。風力発電では、ウィンドシアーは、発電量の予測や稼働状況の評価を困難にするうえ、部品の消耗や故障の原因になる。また、翌日に販売する電気を前日までに取引する一日前市場における受渡し不履行に伴う違約金、高額な予備電源の利用、部品の維持管理・交換費など、経済的にも損失が生まれる。こうした中、MetOfficeは風力エネルギー産業が連携し、ウィンドシアーの観測データや影響に関する専門知識、事例を共有することが重要だとしている。これにより、ウィンドシアーの発生を事前に予測するモデルを開発し、風力発電施設の建設予定地やハブ高さ、タービン翼長の変更、発電量の予測精度の向上、効果的な維持管理計画などが可能になるという。【イギリス気象庁】

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