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環境ニュース[国内]

三菱レイヨン、欧州の炭素繊維事業強化でドイツに工場新設、車の軽量化に対応

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.10.16 【情報源】企業/2015.10.13 発表

 三菱レイヨンは、ドイツ南部のバイエルン州に中間基材のSMC生産工場を新設する。欧州の炭素繊維・複合材料事業強化・拡大を目指す。欧州の自動車市場では、燃費規制を背景とした車体の軽量化が進んでいる。これまで展開してきた高級車向けの材料に加え、量産車を対象にした低コストで技術的に利用しやすい材料へのニーズに応える。
 欧州では車の燃費性能を高めるため、各社で車体の軽量化が加速している。生産台数が限られる高級車だけでなく、量産車にも強度が高く軽い炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用する動きが進んでいる。三菱レイヨンは車に適した炭素繊維や、外板部品が短時間で成形できる中間基材を製品化するとともに、企業買収で欧州の拠点を整備してきた。
 今回、生産して提供するSMCは、シート・モルディング・コンパウンドを意味し、繊維強化プラスチック(FRP)の中間基材の一種だ。数センチの長さの繊維を樹脂の中に分散させたシート状の材料を、プレス成形で部材に加工する。炭素繊維の織物に樹脂を含浸させた中間基材と比べて、複雑な形状の部品が短時間でできる。
 SMCはさらに、金属と同じように機械特性が均質なことから加工しやすいため、従来の部品設計のノウハウを活用しながら、炭素繊維を使った軽量化と高強度化が可能になる。三菱レイヨンは、これまで供給してきた炭素繊維や中間基材にSMCを加えて大手自動車メーカーへの提案力を強め、欧州で炭素繊維・複合材料事業の拡大を推進する。【三菱レイヨン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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