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環境ニュース[国内]

帝人、グループが製造拠点の自家発電燃料を重油からガスに転換、CO2排出削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.10.08 【情報源】企業/2015.10.06 発表

 帝人グループで炭素繊維・複合材料事業の東邦テナックスは、国内の主要製造拠点になっている三島事業所(静岡県長泉町)で、自家発電設備の燃料を重油からガスに転換する。蒸気タービン発電をガスタービン発電に改めることでCO2排出量を削減する。環境配慮の観点からCO2排出量がより少ないエネルギー源にする。
 東邦テナックスの三島事業所は炭素繊維・複合材料事業で最大の事業所だ。炭素繊維原料に使う特殊なアクリル繊維「プリカーサ」から炭素繊維まで一貫生産し、航空機用途をはじめ高機能炭素繊維の一大供給拠点になっている。炭素繊維の製造では焼成工程で多くの電力が必要なため、事業所内に自家発電設備を設けている。
 東邦テナックスは、CO2排出量抑制を目的に自家発電設備の燃料転換を決めた。これによって年間で約5万tのCO2排出削減が見込まれる。5万tは帝人グループが排出するCO2総量の2%以上にあたる。帝人グループは2020年度までのCO2排出削減目標として、2011年度を基準年に、国内外で毎年1%以上改善することを目指している。
 帝人グループは企業理念の中に「地球環境との共生を図り、自然と生命を大切にします」を掲げて環境負荷低減を推進し、環境保全に取り組んでいる。今回の燃料転換もその一環で取り組み、今後も環境負荷を抑える施策を進める。東邦テナックスは帝人の完全子会社で、航空機用の炭素繊維は軽量化による燃費性能向上に役立つ。【帝人(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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